県建築士事務所協会（仲摩和雄会長）はさきに、創立60周年記念設計創作展（設計コンペ）を開催し、日本文理大学大学院の藤岡蓮さんが最優秀賞を受賞した。
　同協会が60周年を迎える記念事業で、県内で学ぶ建築学生同士や当協会会員の交流促進などが目的。県内で学ぶ建築学生（高校・高専・専修・短大・大学・大学院）、45歳以下の若手建築家らを対象に開催した。
　テーマは「大分のまちを元気にする建築」。60年後の未来を見据え、大分を元気にする建築や町並み、という趣旨で作品を募った。
　審査は高校の部（高専１～３年含む）、短大・専門学校の部（高専４～５年含む）、大学・大学院の部、一般（若手建築家）の部に分かれ行われた。
　最優秀賞の藤岡さんの作品「時をめぐる宿り木」は、それぞれの場所の歴史や産業を踏まえつつ、未来への時間の中で人々の活き活きとした活動が展開されるための提案が高く評価された。
　応募作品は２０２６年２月13日～15日までアートプラザのギャラリーで展示される。15日は共催のアートプラザのギャラリーで優秀賞・佳作の表彰式がある。最優秀賞の表彰式は27日にあり、併せて受賞者による作品のプレゼン、審査委員長講評も行われる。
　入賞者は次の通り。
▽氏名（所属）＝作品名
　◇最優秀賞
▽藤岡蓮（日本文理大学大学院工学研究科）＝時をめぐる宿り木
　◇一般の部　佳作
▽川端大輝（一級建築士事務所㈱後藤建築設計事務所）＝験（しるし）―常に実験する寄り道公園―
　◇学生の部　優秀賞
▽村井伶圭（日本文理大学工学部建築学科）＝竹が街にほどける
▽本村夏鈴（日本文理大学大学院工学研究科）＝あなたの始める島づくり
　◇学生の部　佳作
▽竹本拓斗（日本文理大学工学部建築学科学）、田原奈々（大分大学理工学部理工学科）＝ポケット暮らしの街
▽山口史斗（日本文理大学大学院工学研究科）＝水辺にただ、酔う
▽岩尾拓武（日本文理大学大学院工学研究科）＝近代化の友、地霊「ゲニエス・ロキ」と生きる。