子どもの名前ランキング
2026年02月05日
昨年、生命保険会社が集計した赤ちゃんの名前ランキングで、男の子は「湊」、女の子は「翠」が1位に選ばれた。二つとも読み方はさまざまだが、1989年の調査開始以来初めての首位。ランキングでは漢字1文字の名前が上位に多く、意味やイメージが伝わりやすく呼びやすい点が共通している▼子どもの名前は親から子への最初で最大のプレゼント。日本では名前の画数が運勢や性格に影響すると考えられていて、音・意味・字画が重視される傾向にある。昭和の時代には家系を重んじた堅実な名前が多く男子は「誠」「清」、女子では「〇〇子」が主流だった。子の付く名前は圧倒的な人気で、昭和のランキング15位までを占めていた▼もともと子が付く名前は、官位のある女性だけに認められたもので、女性皇族は子が付く名前しか認められないと聞いたことがある。調べてみると子が付かない名前の皇族は、1600年前にさかのぼらないと存在しないそうだ▼90年代以降は個性・響き・かっこよさなどがトレンドになり、従来なかった漢字の読み方や組み合せが増加し「光宙=ピカチュウ」などのキラキラネームも話題となった▼戸籍に使える漢字は限定されているが、段階的に追加され現在800字以上が使用可能。同じ読み方でも表記が異なる名前が増えた。呼び名も表記も同じ人に出会う機会は減っている▼難読漢字や個性的すぎる名前は、読み間違いやデータ入力での誤記などのデメリットも指摘されている。読み書きしやすく、苗字とのバランスや海外で通じるかなども考慮し、子どもが愛着を持てるような名前を選ぶことが大事。多様化が進む現代の名付けは、時代の価値観を映す鏡と言えそうだ。1600年続いた皇族の歴史も、流行りの名前で塗り替えられる日が来るかもしれない。(望)



