大分建設新聞

四方山

中道とみらい

2026年02月24日
 食品でも書籍でもネーミングで売上がグンと違ってくるという。「覚えやすい」「親しみやすい」「一瞬で内容が伝わる」―など、上手なネーミングにはいろんな要素がある。いくつかの例を紹介してみよう▼まずは長い歴史の調味料「味の素」。そのものズバリで日本を代表する食品メーカー名になった。北海道のホワイトチョコ「白い恋人」はロマンチックで購買欲をそそる。「ガリガリ君」はかき氷を薄い氷で包んだロングセラー。子どもが思わず口にしたくなる名前だ▼書籍では「バカの壁」。刺激的なタイトルでバカ売れした。自己啓発本でヒットした「嫌われる勇気」は一瞬でテーマが伝わった。使い捨てカメラの「写ルンです」は商品名の親しみやすさが受けた。ロボット掃除機「ルンバ」は軽快な響きで音楽を連想させ、楽しい掃除のイメージを抱かせる▼ネーミングの〝妙〟を書き連ねてきたがそろそろ本題に入ろう。先の衆院選で大敗した「中道改革連合(中道)」のネーミングである。大敗の要因はさまざま指摘されているが、大急ぎで命名した政党名そのものにも一因がなかっただろうか▼ぶれずに真ん中を行くというのは分かるが、どうも曖昧でピンとこない。爆笑問題の太田光さんは「(昔の)暴走族みたい」と酷評した。野田佳彦元代表は「代表2人には時代遅れ感がつきまとった」と語ったが、仏教用語に由来する「中道」にもそれがなかっただろうか…▼そして対照的だったのがゼロから11議席と大躍進した「チームみらい」である。実績ゼロだが、その政党名は斬新で連帯感や希望を感じさせた。政治評論家が「争点なきイメージ選挙」と評した今回の選挙。それだけに投票用紙に書く政党名、そのネーミングはおろそかにできなかった。さて「中道」どうなる?(マサ)
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