大分建設新聞

四方山

最恐女子

2026年03月11日
 大分市の高崎山自然動物園で恒例のサルの人気投票「選抜総選挙」が始まった。今年のテーマは「かわいさ真剣勝負」。雄、雌5匹ずつ計10匹がエントリー。ホームページにはそれぞれのアピールポイントが簡潔に書かれている。目を引いたのが13歳の雌に添えられた「高崎山最恐女子!子ども思いな一面にギャップ萌え」だった▼最恐女子?不謹慎を承知で言えば、つい頭をよぎった人物がいる。高市早苗首相である。先月27日の衆院予算委員会。関税交渉に当たる赤沢亮正経産相に「私に恥をかかせるなと申し渡している」と述べ、「言ったよね」と念を押してみせた。閣僚に向けるあの眼力は、なるほど「最恐」の迫力だった▼永田町でいま静かに語られている問いがある。米軍によるイラン攻撃を、日本は事前に知らされていたのか…。ドイツ政府は攻撃当日の朝、米側から通知を受けていたと公表した。ポーランド大統領も同盟国のチャンネルを通じて事前に把握していたと明かしている。リトアニアも同様だった。欧州の同盟国には当日朝の段階で情報が回っていたのだ。ところが高市首相は国会で問われても「外交上のやりとりなので差し控える」と言葉を濁す▼あったならあったと言えるのに、である。外交の常套句の裏に透けるのは、通告がなかった、少なくとも直前の通知すらなかったという現実だろう。攻撃当日、高市首相は石川県知事選の応援で金沢にいた。「道中で逐次報告を受けた」という説明からも、事前に構えていたようすはうかがえない▼同盟国として蜜月を強調してきたはずの日米関係の実相が揺らいでいる中、高市首相の訪米が月内に予定されている。トランプ大統領に面と向かって「私に恥をかかせるな」と啖呵を切れるのか。永田町の最恐女子の真価が問われる。(熊)
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