昭和へ戻りたい
2026年03月24日
昭和世代の遊びは、子ども同士の交流や社会性を学ぶ大切な場所。自然に囲まれた環境や限られた道具の中で、工夫して楽しむのが当たり前だった。道具がなくても体ひとつでできる遊びが多く、公園・学校の校庭・近所の路地など、日常のあらゆる空間が遊び場に変わっていった▼私の小学生時代は、ドッジボール、缶けり、ゴム跳びなど体を動かすことが大好きで、キャッチボールも父や兄とやっていた。ドッジボールは最長6時間やり続け、足の爪が剝がれるほど夢中になった▼今では考えられないが、お祭りに行くと輪投げや射的の景品でお酒のミニボトルがもらえたり、年齢確認もなく、大人に頼まれてお酒やたばこを買いに行くことも珍しくなかった▼テレビ番組の「8時だョ!全員集合」は子どもから大人まで幅広い世代を魅了し、家族そろってテレビの前に集まる光景が当たり前だった▼生放送ならではの臨場感やハプニングも魅力で、夢中になって画面を見つめていた▼当時はチャンネル数も限られていたためか、最高視聴率が50%を超えるほどの人気で、今でもお化け番組と言われている▼1978年にスタートした「ザ・ベストテン」は、ランキング形式で発表されるヒット曲をリアルタイムで楽しめた。移動中の新幹線のホームや空港、ドラマの撮影現場など、どこからでも歌うという新鮮な演出が視聴者を驚かせた▼テレビの前にカセットデッキを準備し、曲が始まる直前にデッキの録音ボタンを押す。家族の話し声や物音が入らないように静かにするー「昭和あるある」も懐かしい▼巻き戻しや早送りを繰り返してお気に入りの曲だけを集めた“オリジナルテープ”も流行った▼物が今ほどあふれていない昭和の時代。不便さはあったが、人と人の距離は近く温かさがあった。限られた中で見つけた楽しみや喜びが今も色あせない大切な記憶として心に残っている。(望)


