大分建設新聞

四方山

卒業生からの手紙

2026年04月06日
 2年前に町内自治会の役員にさせられお手伝いしている。最近はどこの自治会も役員の引き受け手がおらず困っているらしい。当方もしぶしぶ引き受けたクチである。自治会役員は地域のざまざまな活動を支えている裏方。市報の配布や、防災訓練の立案・実施、ごみ捨ての監視、子どもの登校見守りなどいろんな活動をしている。だが、住民から要望や文句が来ることはあっても、感謝の言葉を掛けられることなどはめったにない▼そんな中で、毎朝、一緒に児童生徒の登校見守りをしている役員の先輩が「涙が出そうになった」と1枚の紙切れを見せてくれた。当方はまだ2年目だが、その方はもう10年近く毎朝の登校見守りを続けているベテラン。私の持ち場から少し離れた四つ角に旗を手に立っている▼見せてくれた紙切れは、大分市立碩田学園に9年間通って3月に卒業した男子生徒からの手紙だった。「見守り隊のおじちゃんへ」と題した手紙は「9年間、登校を見守っていただきありがとうございました」と始まる。「おかげさまで9年間けがもせず安全に登校することができました。いつもハイタッチをしてくれたのがとてもうれしかったです。つらい時や落ち込んだ時もハイタッチに助けられました」▼そして最後に「僕は〇〇高校を受験します。合格したら自転車でまたあの横断歩道を通るのでそのときはよろしくお願いします。今まで本当にありがとうございました。碩田学園9年1組 〇〇〇〇」▼碩田学園は、2017年に荷揚町、中島、住吉の3小学校と碩田中学が一つになった小中一貫校。県内では初の義務教育学校として開校し、この3月に初めての卒業生117人が巣立った。その1人からの予期せぬ律儀な手紙に、先輩は目を細めて「苦労が報われるなぁ」とつぶやいた。(マサ)
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