大分建設新聞

四方山

消防力

2026年04月28日
 岩手県大槌町で22日に発生した山火事は、28日午前も火の勢いは弱まっているが鎮火には至っていない。火元は同町の小槌地区と吉里吉里地区の2カ所で、焼失面積は1600㌶を超えたという。2025年2月に同県大船渡市で3370㌶が延焼した火災に次いで、平成以降で2番目の被害規模となるらしい。また、26日に福島県喜多方市塩川町でも山林火災が発生し、約100㌶が延焼したがこちらは既に鎮圧した▼県内でも、昨年11月18日に佐賀関で発生した大規模火災は3月末現在、焼損棟数は住家96棟、非住家100棟の合計196棟、範囲は約6・39㌶で、うち住宅エリアは約2・33㌶。罹災証明書の交付世帯は全壊94世帯、準半壊1世帯、一部損壊14世帯の合計109世帯。24年11月24日には、臼杵市の中央通り商店街(通称・八町大路)でも店舗や住宅計17棟が焼失した▼総務省消防庁が全国の市区町村を対象に、25年4月1日現在の消防団組織などに関する調査を行った。それによると、消防団員数は約73万2千人で前年より約1万4千人減少し、依然として減少傾向が止まっていない。その中で、女性の団員は3・1%増の2万9478人。大分県は1万2976人で同268人減少したが、女性団員は299人と10人増えている▼世界に目を向けると、ウクライナやイラン、レバノンなどでは、戦争による爆撃によって消防士の消火・救助活動が報道されている。戦争による都市の破壊は自然災害ではなく、日本では戦後80年間、このような人為的な破壊は行われていない。万が一にもあってはならない事だが、この先絶対に起きないという保証はない▼人口減少がさらに進む中、消防力がこれからますます衰えていった時、自然や戦争災害に対応できるのかと思うと夜も眠れない。(かぼ)
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