八田容疑者の行方
2026年05月11日
生きていて罪を償ってほしい―。県警が最重要課題の一つに挙げる、別府市のひき逃げ殺傷事件の犯人に関する話である。殺人・殺人未遂などで警察庁の重要指名手配犯となり、上限額800万円の懸賞金の対象でもある八田與一容疑者(29)。手配書が全国に張り出され、本人のビデオ映像なども公開されてきた。これまで全国から「似た男を見た」とする情報が1万件以上も寄せられたが決め手はなく3年以上が経過している▼その件について、別府市の隣、日出町に住むスーパーボランティア尾畠春夫さん(86)が、事件当初から「警察は別府湾の消波ブロックに溜まったごみ・堆積物を徹底的に調べたほうがいい」と言っていた。尾畠さんは6年前、山口県の山中で行方不明となり大捜索でも見つからなかった3歳男児を一発で発見。神懸かり的とも言える救出劇で一躍有名になった人だ▼長年、別府湾の消波ブロックの下に潜り込んでペットボトルの回収を続けてきた人でもある。「あそこにはあらゆるごみが流れ着く」「人の死体以外の物は何でもある」と言いつつ、「遺体(遺骨)があってもおかしくはない」と示唆もしていた▼そんな中、昨年末の地元紙に「警察が別府湾の堆積物を回収し調べている」との目を引く記事があった。遺留品がないかを調べているとの内容だったが、遺骨も視野に入れての捜索だろう。尾畠さんの予感とダブる▼以前、八田容疑者は愛媛県の刑務所作業場から海に飛び込んで脱走した受刑者を「すごいやつだ」と話していたという。海辺をはだしで逃げる映像が残っている八田容疑者。海に飛び込んだとして力尽きた可能性も捨てきれない。だが、どこかで暮らしていると思うと腹立たしい。尊い若者の命を奪った犯罪者だからこそ、ぜひ逮捕して罪を償わせたい。(マサ)

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