時の記念日
2026年06月09日
いま振り返ると、若い頃はよく「時間を守れ」と叱られたものだ。小学校や中学校、高校に通うにも授業を受けるのも全て時間で区切られていた。そのために遅刻する、授業に遅れる、掃除に遅れる―など時間を守らない行動が多かった。だが、昼の給食や弁当の時間はよく守ったように思う。高校時代は腹が減ってこれも時間を守れなかった。いわゆる「早弁」だ▼仕事は、時間に追われる業務が多いためか、社内を見渡すといろいろな時間を確認できる種類の機器がある。パソコンの時計、スマートホンの時計、電池を使った壁掛けの時計や電波時計、腕時計、電話機表示の時計、テレビの時計、そして腹時計。無意識に見ているが非常に多い。でも、不思議と時間はそれぞれが微妙に異なっている。一番正確な時間を表示しているのは電波時計だという▼さて、6月10日は「時」の記念日。東京天文台(現・国立天文台)と生活改善同盟会(現・文部科学省)が1920(大正9)年、「時間をきちんと守り、欧米並みに生活の改善、合理化を図ろう」と呼び掛けて、時間の大切さを尊重する意識を広めるために制定されたという▼なぜ6月10日になったのか、については日本最古の歴史書「日本書紀」に由来しているようだ。この中の天智天皇10年4月25日(西暦671年6月10日)の項に、「漏刻(ろうこく)を新しき台に置く。始めて候時を打つ。鐘鼓を動す」とある。「漏刻」とは水時計のことで、容器に水が流入、流出するようにして水面の高さの変化で「時」を計る仕組み。この日が日本で初めて時計装置が使われた日となっている▼人生、ボ~ッとしていても、もがき悲しんでいても時間は進む。失われた時間は帰ってこないが、時々、時間が戻ってほしいと思う。無理を承知で。若返りたいな~。(かぼ)



