大分建設新聞

四方山

バナナ、お前もか!

2026年06月12日
 バナナといえば、ミカン、リンゴと並んで日本人によく食べられる庶民的な果物。そのバナナがぜいたく品だったのを記憶している読者は70代以降の人だろうか。昭和30年代ごろまでは輸入量が少なく高嶺の花だった。その1本は今の貨幣価値で1000~2000円くらいしたのではないだろうか。病気の見舞い品くらいでしか見ることはなく、1本を家族で分け合って食べた記憶のある方もいるではなかろうか▼今では1本が100円もしない、庶民にはありがたい果物だ。しかも糖質、ビタミン、カリウム、食物繊維などをバランスよく含んだ「栄養の王様」。手軽に食べられるし、低カロリーながら素早くエネルギーに変わり、運動前後の栄養補給にも最適だ▼ところが、そのバナナが「今のような安価で食べられなくなるかもしれない」というショッキングなニュースを聞いて驚いた。そしてその要因が中東情勢だと聞いて首をかしげた。バナナは99%が輸入だろうが、ほとんどがフィリピンとかで中東とは無関係では?▼よく聞くと、その理由はやりあのナフサだった。バナナは病害虫の侵入を防ぐため、青い未熟な状態で輸入される。それをエチレンガスを充満させた部屋で数日間寝せて追熟させ黄色くして出荷する。輸入したばかりの青いものは硬くて苦くて食べられないという▼エチレンガスはナフサから生成されるが、その供給が不安定化して値段が高騰しているのが懸念の原因らしい。な~るほど。ここでも〝ナフサ禍〟か。ナフサからはペットボトルやレジ袋、衣類、化粧品、洗剤、自動車・家電の部品まであらゆる製品が作られて、日常生活への影響が深刻になっているが、まさか果物にまで波及するとは…。「バナナ、お前もか!」せめて君だけはずっと庶民の味方でいてほしい。(マサ)
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