大分建設新聞

四方山

節約のはずが

2026年06月19日
 0歳児を連れてのスーパーでの買い物は、思った以上の大仕事になることが多い。もちろんまだ歩けないので、基本は抱っこ紐の中でおとなしくしていただく。しかし飽きてくると、「自由にしろ」と暴れ出す。そうなると買い物がままならない。「いいから寝てくれ」という母の願いが届いた日には、心の中でスキップしながら買い物をしている▼先日は、特別機嫌が悪かった。無理矢理ヨーグルトを食べさせたのが気に入らなかったのか、母の遊び心でリーゼントヘアにセットされたのが不快だったのか、とにかく泣く、暴れると、思いつく限りの方法で買い物を邪魔してきた。子どもが座ることのできるカートを設置している店も多いが、あいにく行きつけのスーパーにはない▼「必要なものだけサッと買って帰ろう」と、駆け足で店内をまわる。野菜にトイレットペーパー、卵、肉とカゴに入れ、なんとかレジを済ませた。片手で子どもを押さえ、もう片方に買い物袋を持ち、やっとの思いで車に積む。チャイルドシートに子どもを座らせた段階で、体力・気力はゼロになっていた▼自宅で買った品を片付けているときだった。何かを忘れている。そして瞬時に思い出す。トイレットペーパーを買ったのに、カートの下段に置いたせいで、置き忘れたまま帰ってきてしまったことを▼そこからは地獄だ。家に帰ってきて落ち着いたのに、また連れ出されて絶賛不機嫌な子どもを抱え、サービスカウンターで事情を話す。ありがたいことに、親切な人が商品を届けてくれていた。レシートを提示し、無事に受け取る▼しかし大幅なタイムロスにより、晩御飯を作る時間と気力はゼロどころかマイナスに。節約のために行ったスーパーで結局お惣菜を買って帰るはめになり、母はトホホと涙を流したのでありました。(万)
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