大分建設新聞

四方山

梅雨の庭先

2026年06月26日
 庭のアジサイが雨に濡れて美しい。昨年は誤って花芽を剪定してしまい、花が咲かなかっただけに2年ぶりのいい眺めだ。やはりアジサイは花(に見えるのは実はガク)が咲いてナンボ。それが雨に濡れてこそ美しい。そして花がその色を変えていくのがアジサイの妙である。それゆえに花言葉が「移り気」「浮気」などというのはちょっとかわいそう。色の変化は土壌の酸性度などが関係するらしい▼梅雨に咲くこの花のおまじないがあるという。6月の6が付く日に花を一輪、軒下に逆さに吊るす。厄よけや魔よけになり、さらにはトイレに吊るすと婦人病にかからないとも。アジサイは有毒植物で特に葉や茎に毒性の成分が含まれる。誤って食べると嘔吐などを引き起こす恐れがある。いにしえの人はこの毒が病をはねのけてくれると頼みにしたのだろうか。花色が移り行くアジサイを逆さに吊るすことで、病がうつらないように縁起を担いだのかもしれない▼庭の隅に目を移すとミョウガが緑色の葉をグングン伸ばしている。冬の間はすっかり枯れて姿を消していたのにすごい繁殖力だ。そしてもうすぐ土の中からつぼみが顔を出してくる。これが食卓の名脇役。薬味としてはもちろん、味噌汁の具や漬物などにすると、さわやかな夏の香りと苦味が口いっぱいに広がる▼「ミョウガを食べると物忘れをする」という言い伝えがあるが、どうも昔話や落語を通じて広まった迷信らしい。消化を助け身体を温める成分も豊富で、梅雨寒や冷房で体が冷えるときに重宝する食材でもある▼さて、梅雨とはいえこのところ連日の大雨、台風には閉口した。雨はもうたくさん、梅雨明けが待ち遠しい。だが梅雨が明けるとこんどは猛暑・酷暑が待っている。そしてわが家の庭では雑草との闘いが待っている。(マサ)
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