大分建設新聞

四方山

ファーストシューズ

2026年08月04日
 ついに1歳になる娘が一人歩きを始めた。あっちへヨロヨロ、こっちへヨロヨロ。足元だけを見ているものだから、加減を知らずに壁へ突進していく。毎日響き渡る「あぶなーい!」の声。散歩中のご近所さんの心臓に悪いのではないかと、そちらに関してもヒヤヒヤしている▼歩き始める前のことだが、娘にファーストシューズを準備することになった。赤ちゃんの初めての靴には「人生を歩む初めの一足」として多くのジンクスがある。玄関に飾ると幸せを呼び込む、親以外の人からプレゼントしてもらうと幸運に恵まれる、子宝を望む夫婦が飾っておくと、「自分の靴だ」と思った赤ちゃんが空から降りてくる、などが一例だ▼わが家もジンクスに乗っかり、私の妹にファーストシューズを贈ってもらうことにした。11・5㌢の小さな靴。ピコピコと足を振ってうれしそうだった▼ここで気になるのがもらった靴の値段。姉妹だからこそ聞ける話、靴の価格は約6千円。こんなに小さな靴でも、大人の靴と値段はさして変わらない。どんどんサイズアウトするであろう子どもの靴に、成長はうれしくとも「一体、年間いくらかかるんだ」と恐怖が走った▼友人に聞いてみると、思った通りわが家では①保育園用②洗い替え用(保育園によっては置き靴ともいう)③お出掛け用―と、3足は必要なことが分かった。1足5千円として約1万5千円。これが1年でサイズアウトして買い換えるとすると、年間で約3万円。どこまでお金をかけるかだが、低品質な靴だと足の成長に悪影響もあるという。いやはや、娘の成長に家計と財布の成長が追いついていない現実▼そしてこのたび、歩き始めたことで保育園から「置き靴を持ってきてください」と連絡があった。これはもう、お父さんのお小遣いを減らすしかありませんな。(万)
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