大分建設新聞

四方山

最新の知識で減災を

2026年08月18日
 7月末に起きた熊本地震は、2016(平成28)年熊本地震から10年を経て発生した。マグニチュード7・1の大地震を起こしたとされる日奈久断層帯は主に高野―白旗区間・日奈久区間・八代海区間の三つの区間で構成される。今回の地震では日奈久区間(約81㌔)の北東部から高野―白旗区間の一部に及ぶ延長約30㌔がずれ動いたと推定されている▼私たちが住む地下には、固い岩盤層があり、大きな力が加わり割れてずれ動いた大地の傷を断層と呼ぶ。中でも数十万年前から繰り返し活動し将来も活動すると考えられる断層が活断層。当然のことだが、地下に隠れて地表に現れてないものも多くある。現在、日本では2千カ所以上が見つかっているという▼大分県は関東から九州に及ぶ中央構造線の上に位置し、多くの活断層が走っている。大半は県中部から西部にかけて帯状に走っているが、その一つで大分市と玖珠町を東西に走る長さ約40㌔の大分平野―由布院断層帯は、以前から地震を起こす確立が高いといわれている。その一部として知られているのが大分市内を走る府内断層・三佐断層・志村断層▼その中でも注目したいのは別府湾から東へ延び大分市街地の真下を走る府内断層だ。断層の上には、春日神社、大分赤十字病院、大分中央警察署、大分市役所、府内城趾、県庁、大分市消防署、日本銀行大分支店、中村病院、舞鶴橋などの重要施設や、マンション、民家などが集中している▼ひとたびこの断層が動けば大きな被害が想定される。大分市街地のある大分平野は土砂が堆積して形成された平野で、他の地域と同様に地下の断層はもちろん隠れて見えない。県有識者会議ではこのほど、県内で起こりうる四つのタイプの地震について被害想定などを見直した。最新の知識を得て減災に努めたい。(かぼ)
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