親育て
2026年09月01日
1歳児を一人で世話していると、限界を感じることがある。予想外の行動、床に散らばるご飯、アッとなったらもう遅い、ぶつけた、はさんだの連続。おむつ漏れのときは「誰か助けて」と叫びたくなる。わが家は近くに祖父母がいないため、基本は夫婦のみで子育て中だ。そして夫婦の休みがなかなか合わず、土日は私がワンオペ育児をしている▼土日の度に思うのが、保育園のありがたさだ。体力をおばけ並みに持ち合わせた子どもたちを、まとめあげて保育しているのは驚愕の域である。先生たちが子どもの安全を守ってくれるから、親は安心して仕事に行ける。国や県よりも、身近で子育てを支援してくれているのは、わが家にとっては保育園だ▼集団生活や同じ年代の子と触れ合う機会は、思いやりや協調性を育む上で欠かせない。相手の気持ちを考えた言動ができる子を育てるには、家で親と向き合うだけでは限界がある▼そして何より、子どもの成長を一緒に喜んでくれることがうれしい。「三歩歩きました」「お茶が上手に飲めました」と、丁寧に連絡帳に書いてくれる。薬が上手に飲めなかったら「こうしたらいい」と、病院では教えてくれないコツも教えてくれる▼子育ての育児本はあっても、親育ての教本はない。親は自分で自分を育てるしかない孤独な生き物だ。しかし保育園の先生たちが、私にとっては文字通り「先生」として、頼れる存在なのだ▼そんな保育園に、私より関わりたがるのが夫だ。連絡帳を書き、時間の調整がつけばお迎えにも行く。園だよりは隅々まで丹念に読み、園での写真は拡大して娘を探している。「そんな暇があったら風呂でも洗ってきてよ」と言いたくもなるが、相手の気持ちを考えて、「早めにお風呂に入りたいね」と話しかける。私も成長しましたよね。(万)


