復興支援
2026年09月10日
宿泊料金の割引支援をする「九州ふっこう応援割」が始まる。令和8年熊本地震」で九州への旅行のキャンセルが多発したため、観光需要を回復させるための施策。単なる割引キャンペーンではなく、被災地の観光業を支える意味合いが強い。普段でも熊本には頻繁に遊びに行くので、今回もお得に泊まれる高級宿を調べ心待ちにしている▼大分県では、9月下旬から予約が始まり、対象期間は10月1日から12月25日まで。予算(約10億円)に達した時点で終了となる。割引率は熊本と鹿児島が最大60%、大分、佐賀、宮崎、福岡、長崎が最大50%。上限額は条件によって異なるが、2万円から3万5千円となっている▼10年前の熊本地震でも復興支援のキャンペーンが行われ、約180億円の予算で272万泊の利用があり、全体の波及効果は600億円にも上ったそうだ。多くの人が熊本周辺地域を訪れて復興を後押しした▼私も何度か熊本に訪れたが、今回のふっこう応援割に関しては素直に喜べないような複雑な気持ちもある。地震では日奈久断層帯が動いたとみられ、地割れによる段差など多くの場所で断層のずれが確認された。私はこの場所に近い日奈久温泉に、地震が起きるわずか10日前に宿泊していた▼おいしい食事を腹いっぱい食べて、何度も温泉に漬かり楽しい時間を過ごしたばかりだった。地震後は毎日のようにテレビで、倒壊した家屋や寸断された道路が映し出された。それを見るとつい最近訪れた場所や見覚えのある風景を思い出し胸が痛んだ。被災者のことを思うと「キャンペーンでお得に泊まれる」などと手放しで喜べない気持ちになるが、宿泊や買い物などで地域にお金を落とすことも復興の手助けになる。何か特別なことをするのではなく、自分なりの形で応援を続けて行きたい。(望)


