盗難防止の日
2026年10月02日
すっかり過ごしやすくなり本格的な秋の行楽シーズンになってきた。エアコンの利いた部屋に閉じこもっていた怠惰な夏の日々もそれはそれで懐かしい。外出で家を空ける機会も増える行楽の時季は、「さあ、稼ぎ時!」とばかりに空き巣狙いのプロが動き出す要注意の季節でもある。そんな時季に合わせるように、来る10月7日は10(トー)、7(ナン)の語呂合わせで「盗難防止の日」。日本損害保険協会が2003年に制定、全国で啓発活動が行われる▼盗難・泥棒で思い出すのは、幼いころ親から「夜に口笛を吹くと泥棒が来る」と言われた記憶だ。古くからタブー視されてきた言い伝え。その理由は、単純に近隣への配慮からくるしつけの一環という説もあれば、口笛は盗賊や人さらいが連絡を取り合う手段だったから、という説もある。どちらにせよずっと信じ込んできた▼さて、家に入り込む泥棒は空き巣狙いが一番多いが、「空き巣くらいは…」などと高をくくってはいけない。空き巣が重大な事件に発展するケースもある。ずっと以前のことだが、大分市の高級住宅地で、留守だと思って盗みに入った少年が、家にいた主婦に大声を上げられ、とっさに刃物で殺害したという事件があった▼大手警備業セコムの専門家によると、空き巣被害を防ぐには▽犯罪者のターゲットから外れること▽空き巣を諦めさせる仕組みづくり―の二つが大切だという。SNSなどで「旅行に行く」などの発信をむやみにしないことや、施錠はもちろん防犯カメラや防犯フィルム、センサーライトの設置などで安易な侵入を防ぐことを挙げている▼特に「諦めさせる」については「5分以内に家に侵入できなければ、泥棒の約7割は諦める」という。窃盗犯張本人たちからの貴重なアドバイスらしいから重みがある。(マサ)


