昭和に戻りたい②
2026年10月27日
10月も終わりになってやっと朝晩涼しくなってきた。今年は10月に入ってからも30℃を超える日があり、今でも半袖の私はまだ秋を感じられない。誕生月でもある秋は1番好きな季節▼早朝、空が少し明るくなったころ外に出て、ひんやりした風を感じると運動会の記憶がよみがえってくる▼小学生の頃、運動場に張ったテントの最前列の場所取り合戦が恒例だった。母は弁当作りに忙しかったため、場所取りは祖母の役目。まだ暗くて寒い中、テントの最前列で毛布にくるまった祖母の姿を今でもはっきり覚えている▼運動会で私の出番は4~5種目。兄弟が3人いると常に誰かが出ている状態で、家族の応援も白熱した。特にリレーでは、応援席から飛び出すような勢いで応援する母の声は、走る私の耳にもはっきり聞こえた。お昼は食べきれないくらいのごちそうで、みんなで食べるご飯は何十倍もおいしく感じた▼自分の息子らの世代になると場所取り合戦はなくなり、空いた場所にテーブルを広げ、子どもの出番の時だけ見に行くスタイルになった。旦那が空き時間にパチンコに行って娘の出番に間に合わず、私が激怒したこともあった▼最近では午前中でプログラムが終了したり、学年別に時間を区切って開催する学校や、お昼は子どもだけが教室で食べるなどの学校もあるそう▼写真やビデオ撮影が禁止になって自分の子どもさえ自由に撮れず、私が経験した年に1度の楽しい運動会の光景は徐々に姿を消している▼騎馬戦など危険な競技の廃止や時間短縮は、忙しい親や教師の負担を減らすための対策だと言うが、子どもにとってはどうだろう。子どものために頑張って弁当を作り、応援席を確保して力いっぱい応援する。家族みんなが楽しみだった「記憶に残る運動会」を今の子ども達に教えてあげたい。(望)


