日中の路面温度が上昇して、アスファルトの表面がもやもやとゆらめいて見える。陽炎だ。今夏は、12日に豊後大野市犬飼で37・１度を記録したほか、17日には静岡県浜松市で、歴代最高に並ぶ41・１度を観測し...

　江戸時代、城下町は物売りの声でにぎやかだったという。声を張り上げていればいいというわけではなかった。夏の風物詩、金魚屋だと、「きんぎょー、エー、きんぎょー」と節をつけていた。「エー」というこぶしのと...

　「なぜ君は総理大臣になれないのか」という映画を観た。香川１区を選挙区とする小川淳也衆議院議員の約17年を追ったドキュメント映画だ。私はこの映画を持って学校を回りたいと思った▼なぜなら、衆議院議員選挙...

​　長く将棋界に君臨した羽生善治九段の時代が遠ざかり、藤井聡太七段の時代が始まろうとしている。史上最年少17歳11ヵ月で将棋８大タイトルの一つ「棋聖位」を獲得した藤井七段。最年少タイトルの30年ぶりの...

毎年、お盆は先祖の墓参りをする。重ねて15日は「終戦の日」でもあるが、セミが鳴き叫ぶ中で墓前に手を合わせる光景は、子どもの頃から身に染み付いている。「今日あるは先祖のおかげです。ありがとうございます」...

東京在住の知人から「戦時中、大分県は空襲被害がなかったようだね」と真顔で聞かれた。理由を聞くと、米軍が英訳された大分県の地図を見ると「ＵＳＡ」の文字。おまけに「Ｕｓａ Ｓｈｒｉｎｅ」（宇佐神宮）ともあ...

災害はいつ発生するかわからない。近年危惧されている南海トラフ巨大地震は、四国の南の海底にある水深４０００㍍級の深い溝（トラフ）のことで、昭和東南海地震および昭和南海地震が起きてから70年以上が経過し、...

たった一枚の肖像写真がイメージを決定づけることがある。たとえば、26歳で夭折した叙情歌人の石川啄木。広い額にあどけなさが残るつぶらな瞳。「はたらけど／はたらけど猶（なお）わが生活楽にならざり／ぢっと手...

レギュラーより割高なハイオクガソリンを愛用してきたユーザーにとってはショックだろう。石油元売り各社が独自に開発していると思われていたハイオク。ところが、出荷前に他社製と混合されており、実は品質にそれほ...

先日、有人宇宙船クルードラゴンが２ヵ月ぶりに地球に無事帰還した。アメリカ航空宇宙局（ＮＡＳＡ）の支援で民間宇宙事業企業スペースＸが開発したものだ▼クルードラゴンは、５月に２人の宇宙飛行士を乗せて試験飛...

来週にかけ、連日30度以上の猛暑が続くらしい。本当に勘弁してほしい。おまけに今年はマスクを付けなければならず、暑さも倍増だ。しかし、豪雨被災地や各現場などで作業に尽力している読者の方々を思うと、私の暑...

昭和歌謡の定番と言えば、「夜の町」「ネオン街」「酒場」である。ウィズコロナの時代を迎えて、そうした場所は「三密」の温床と指摘され、このところ白眼視にさらされている▼もう一つ、歌のお決まりの舞台としてし...

よくやった、津久見高校、そして大分舞鶴高校も。今年は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、夏の全国高校野球大会が中止になった。そこで大分県は、選手権大分大会を県独自で開催することに。決勝戦で津久見高...

「水分」と書いて「みくまり」と呼ぶことを初めて知った。水を分け合う。それこそ文字の姿から互助の精神があふれ出ているような感じすらする。大分市南部の横尾地区。水分神社は「日本の都市公園１００選」に選ばれ...

日本一の銅像だと思う。何もコミカルだからではない。両手を高々と上げて今にも飛び跳ねそうなその躍動感たるや、二重橋を望む皇居外苑に鎮座する楠木正成の騎馬像よりも優れている感じがする。口を開けての満面の笑...

世界最高峰のエベレスト。人類が初めてこの頂に足跡を刻んだのは１９５３年のことだ。一昔前まで、年表にはこう記されていたものだ。「ニュージーランド出身のヒラリー卿がエベレスト初登頂を遂げた」。その背後では...

近年の日本列島は、かつて経験のない災害に苛まれている。被災者の中に、命をつなげられた人と落としてしまった人という光と影を見る。明暗を分ける一つの要因として、避難のタイミングがある。命をつなげられた人の...

近年、毎年のように発生する豪雨災害。今年もこの梅雨末期になって九州を中心に全国で大変な被害が発生している。平均気温の上昇なども、はや地球規模での気候変化が起きているようだ。昨年までと状況が異なるのは、...

日本三大暴れ川の一つに数えられる筑後川。豊穣な土地が洪水で一夜にして荒れ地に変じてしまうことからその昔、一夜川と呼ばれていたという。その筑後川水系の野上川が氾濫し、九重町のＪＲ久大本線の豊後中村駅と野...

暑い季節がやってきた。日中屋外で作業をすることが多い建設業は、全産業の中でも熱中症発症率が高い業種であるため、この時期の安全パトでは、いかに熱中症防止に取り組んでいるかが注目され、各職場における防暑対...